LINEで使えるChatGPTアプリ「AIチャットくん」が話題です。基本無料で使える上、「友達追加」だけという手軽が魅力です。
リリース1ヶ月で登録者数が100万人を超える急激な広まりを見せました。
発表したのは株式会社picon。
LINEで使用するアプリのため、iphone・Android両方とも使用可能。
使った感想ですが、AIチャットとしては物知りな友人とLINEしている感覚になります。ChatGPTとしては通常のスマホアプリより簡単に使える印象。
今回は「AIチャットくん」の始め方と使い方について解説します。
AIチャットくんとは
AIチャットくんとは、LINEの「友達追加」でChatGPTが使えるチャットボットです。
ChatGPTを使うには、本来ならば専用のアカウントを作成しなくてはなりません。
しかしAIチャットくんはLINEの友達追加のみで使えます。
新しくアカウント作成する面倒や不安がありません。
下記の開発者ツイートの通り、生成スピードは本家ChatGPT(無料版)と同等以上。単純なタスクなら30秒もかかりません。
ChatGPTのAPIが公開されたので、LINEからChatGPTを使えるBotを作ってみました!スマホからだと本家のサイトもNotionAIも操作感が悪いので、使い慣れたLINEだと身近に使えそうだなと思ったのが着想。認証も不要で使えます。APIはターボ版なので、レスポンスもサクサクです。https://t.co/9oMyPAiDiK pic.twitter.com/rlwq9TjHup
— Shibuya Yukito | AIチャットくん開発者 (@yukito_shibuya) March 2, 2023
始め方 : 登録方法(無料)
始め方は簡単です。
LINEアプリ内で『ID : ai_chat』で検索するか、こちらのQRコードから友達追加するだけです。
GoogleレンズなどQR対応アプリで読み込んでお使いください。
AIチャットくんの使い方
友達追加すると、上の画像のようにメッセージが送られてきます。
テスト用にいくつかメニューが用意されているので試してみます。
「読書感想文を書いてもらう」を選択すると、このように生成されます。
深津式汎用プロンプトに対応できるか確認
深津式汎用プロンプトとは「あなたは図書館のスタッフです」のようにAIに人格を入れるための呪文です。
このように、「星の王子様」の内容を分かりやすく説明してくれています。
俺様口調をリクエスト
伝わりにくいので、似た例として「俺様口調」をリクエスト。
答えられないと言いつつ、やってくれます。
深津式とは少し違いますが、「大体こんな感じ」というイメージが何となくお分かりいただけたでしょうか。
分割タスク([c1][c2]……)に対応できるか確認
[c1][c2]…の分割タスクに対応できるか試したところ、対応できました。
画像生成AIのプロンプト作成
このように指示を出すとプロンプトを作ってくれます。そのままコピペで無料の画像生成AIに入力。
このような画像が生成されました。
日常での使い方(例:デートプラン)
日常での使い方の例として、デートの行き先と遊び方を教えてもらいました。
[c1][c2]…を使い分割タスクでの生成。
当日の天気に答えられないのはCHAT-GPTと同じです。リアルタイムの情報にはまだ対応していません。
しかし、晴れ・雨どちらでも対応できるようプランを提案してくれました。
デート後に好印象を持ってもらう会話内容もしっかり提案してくれています。
日常使いの他の案
AIチャットくんを日常生活で使う案をいくつか挙げます。
他にもBingのように、献立を考えたり手軽な質問に答えたりできます。
使用回数の制限【無料版】
無料版で生成できるのは1日5回までの制限があります。
分割タスクの[c1][c2]……と続くものは1回カウントです。AIチャットくんの返答回数がカウントされます。
有料版(980円/月額)は無制限で使用できます。中身がChatGPTのターボ版ですので、お得な料金設定です。(本家ChatGPT有料版は20ドル=約2,800円/月)
リクエスト回数ではなく、返答回数でカウントされています。
分割タスクは1回カウントです。
回数制限はいつリセットされる?
5回やり取りした翌日にAIチャットくんを使ってみました。
既読が付き返答してくれます。
前日の14:04に制限に達し、翌日の9:45には使えているので0:00でリセットされています。
有料プラン加入方法
有料プランは3日間のトライアル(無料体験)がついています。
無料版の5回を使い切り、6回目の会話をするとバナーが表示されます。
バナーをタップすると、下のこのような画面にジャンプします。
メールアドレス、カード情報を記入すれば契約完了です。
3日間のトライアル期間でキャンセルした場合は料金は発生しません。
AIチャットくんとChatGPTの違い
実際にAIチャットくんを使ってみて違いを感じた部分を挙げます。
- 日本語で回答してくれる
- 時間帯による遅延やエラーがない
- 前の会話を引きずりにくい
- ChatGPT Plus並のスピード返答
ChatGPTは、たまに英語で返答するのに対し、AIチャットくんは「英語で」と指定しない限り必ず日本語で返答します。
また、無料版ChatGPTの泣き所である時間帯による遅延やエラーがありません。
ChatGPTは前の会話内容を引きずりますが、AIチャットくんはある程度の取捨選択をしてくれます。
ChatGPT Plus(有料版)とスピードが並ぶのはAIチャットくんがターボ版のAPIを使用しているからです。
料金面の違いは、本家CHAT-GPT Plusが月額20ドル(2,800円くらい)に対し、AIチャットくんは980円。
会話内容のリセット方法
前の会話内容を反映させたくない場合は「前までの会話をリセット」または「全部リセット」と入力。
画像は成長産業についての質問に対し、前の会話であるカレーの作り方を返答する例。
「リセット」だけでも会話のリセットができますが、たまに失敗します。
AIチャットくんのメリット・デメリット
デメリットは無料版の回数制限がひとつ。お試しであれば丁度良い回数です。
APIが必要な例としては、Twitterやスプレッドシートとの連携などが該当します。返答はしてくれますが、正しい答えが生成されません。
まとめ
LINEで使えるChatGPTは、通常のChatGPTと同じ使い方ができました。(※API使用など、特別な使い方を除く)
新しくアカウントを作成する必要もなく、手軽に始められます。
QRコードを載せておきますので、使ってみてはいかがでしょう。スクショしてGoogleレンズで読み込めばアクセスできます。
無料AIで作成したキャッコピー比較。AIチャットくんも使っています。
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