本記事ではChatGPTの始め方を解説し、卒業論文を実際に作成します。
ChatGPTは無料で始めることができ、日本語にも対応。卒業論文では章立ても含めた下書きを30分で作成できます。
最新版GPT4-oを使った「スマホでの卒論執筆のデモ」なら以下のように全自動の卒論作成も可能です。
卒論ってどうやって書くのか分からない
チャットAIで自動化できないのかな?
ChatGPTにテンプレートを入力すれば5,000文字以上の長文にも対応できます。
卒論の構成テンプレートを用意してあるのでコピペしてお使いください。ChatGPTはPC・スマホどちらも対応しており、PCを持っていなくてもスマホだけで利用できます。
ChatGPTでの卒論作成
ChatGPTでの卒論作成手順は以下。
- テンプレートをコピペ
- 出力されたものをWordにコピペ
以上です。
初期のChatGPTによるデモはこちらです。旧型のChatGPTでもここまでできました。
@ai_writing.labo スマホのChatGPTで卒論を書きます#ChatGPT #卒論 #chatgpt4 ♬ オリジナル楽曲 – もりもり
ChatGPTが卒論執筆に有効な理由
ChatGPTが卒論執筆に有効な理由は以下。
- スマホ対応(アプリあり)
- 無料から使える
- 文章精度が高い
- ブラウジングで誤りを修正できる
ChatGPTは無料から使えてスマホにも対応しています。
無料版でも高精度な文章生成
最新のChatGPTが無料版でも使用できます。ただし制限あり。制限後はGPT4miniに引き継がれ、無料のまま使い続けることができます。
卒論のためだけに有料版購入はオススメできないので、無料のminiを使い込むのがコスパ良し。
もちろん有料版のGPT4-oは最も精度が高く多くのタスクが処理できます。
参考 : ChatGPTの始め方
卒論のテンプレート
論文の構成には決まったテンプレート(型)があります。
テンプレートは以下
- 問題提起
- 論証
- 結論
上記が最も簡単な「型」ですが、深掘りして解説します。
卒論作成の手順
一般的に卒論を作成する場合には、以下の手順を踏みます。
- テーマを決める
- 構成を考える
- 参考文献を調べる
- 論理展開する
ChatGPTを使うとこれら全てが自動化できます。
参考 : テーマが決まらない場合の全自動卒論
卒論の基本構成
先程のテンプレートを細分化すると以下の構成になります。
- タイトル
- アブストラクト(要約)
- 問題提起
- 主張
- 論証
- 結論
- 参考文献
最新版ChatGPTならばテンプレートを入力しなくても自動で最適な構成で論文を書いてくれます。ただしバラツキはあるので、基本構成は知っておくのがオススメ。
ChatGPTでのテンプレートを使用した卒論作成方法
架空のテーマを「若者の未婚化・晩婚化」「経済学部の学生が書く」と想定して実際にChatGPTを使います。
手順は以下
- テーマの選択
- 構成テンプレートと制約条件を入力
- ファクトチェック
制約条件として「だ・である調」に固定します。
参考 : 深津式プロンプトChatGPTの精度を上げるツールとは?
テーマの選択
ChatGPTにテーマ案を出力させます。「〇〇学部です」と入力すれば学部に合った出力をします。
プロンプトは以下。コピーボタンからコピペしてお使いください。
【重要】学部は「経済学部」→「あなたの学部」に書き直してください。
卒論のテーマを10個提案してください。 私は経済学部です
テンプレートを使ってChatGPTで章立てする
提案される10個のテーマは番号が振ってあります。
その中からテーマ「8」を選びました。右上のコピーボタンをタップして新しいタスクを始めてください。
プロンプトは以下。コピーボタンからコピペしてお使いください。
〇〇というテーマで卒論を書きます。 以下の構成で章立てをお願いします。(構成)タイトル アブストラクト(要約) 問題提起 主張 論証 結論 参考文献
本文を出力
章立てが終わったら以下のプロンプトを入力。これで卒論生成が始まります。
コピーボタンからコピペしてお使いください。
章立てに従って本文を書いてください。(制約条件)・「だ・である調」で記述。・1章書き終えるたびに私に「これで良いか」確認
上記プロンプトを入力すれば動画のようなChatGPTによる卒論生成が始まります。あとは「はい」を繰り返すだけ。
動画は2024年10月版の卒論生成。実際に卒論を書くとこのようになります。
@ai_writing.labo ChatGPTでの卒論作成。コピペだけで生成します。基本のテンプレートを読み込ませて章立てから本文までを作成。ハルシネーション対策も入れています。2024年10月時点でのGPT4-oによる作成です。 #ChatGPT #卒論 #卒業論文 #章立て #自動 #GPT4
♬ モエチャッカファイア – 弌誠
文章が長すぎる場合があるため、その際には以下のプロンプトを使ってください。
右上のコピーボタンからコピペしてお使いください。
各章各節を400文字以内で記述してください
これを追記するとスッキリした論文になります。
逆に内容が薄いと感じた場合は「もっと詳しくお願いします」と追記すればOK。
同じように生成されない
ChatGPTは「一度に生成する文字数」にバラツキがあります。
長文生成のプロンプトには『1章書き終えるたびに私に「これで良いですか」と確認してください』を追記します。
〇〇というテーマで卒論を作成してください。 以下の構成でお願いします。 タイトル アブストラクト(要約) 問題提起 主張 論証 結論 参考文献 1章書き終えるたびに私に「これで良いですか」と確認してください。 (制約条件)「だ・である調」で記述。
これで内容が充実し、文字数も増えます。
カスタムテンプレート
(後ほど画像をアップします)
基本構成のままでも論文を生成できますが、更に細分化すると上記画像のように3パターンあります。
いずれもChatGPTで生成可能。
参考 : 卒論構成の記事
注意点
注意点は以下
- ファクトチェックは必須
- 長文を一度に生成すると文字数が足りない
- ChatGPTで全部出力するとAIだとバレやすい
順番に解説します。
ファクトチェックが必用な理由
ChatGPTは「考えている」のではなく「自然に繋がる単語を連ねる」という方法で文章を書きます。
なので「幻覚(ハルシネーション)」と呼ばれる現象が起きます。よく聞くChatGPT嘘つき問題です。正誤どちらでも説得力ある文章を生成するため、間違いに気づきにくくなります。
ChatGPTでファクトチェックする方法
ChatGPTでファクトチェックする場合は以下のプロンプトをコピペしてお使いください。
この論文のテーマについてブラウジングし、真偽を確かめてください。 誤りがある場合は修正してください。
ChatGPTで作成した内容は必ず正しいか確認してください。これをファクトチェック(真実の確認)といいます。
参考 : 論文で使えるプロンプト集
ChatGPTでのファクトチェックにもハルシネーションが起きる場合があります。
あくまで補助としてお使いください。
長文の一括生成はオススメできない
ChatGPTは一括でも生成できますが、有料版でも8,000文字に届かない程度の出力です。
なので「書き終えるたびに確認してください」を最初に入力しておくとスムーズ。
ChatGPTの出力のまま提出するとバレる?バレない?
「バレやすい」が妥当なところ。必ずバレるほどではありません。
ですが、同じようなプロンプトで作成した文章は似た内容になりがちなのでバレやすくなります。
参考 : 【AIはバレる?対策あり】作文が苦手ならChatGPT!スマホにコピペで作文完成!
AIだとバレない裏技
ChatGPTにサブテーマを提案させます。
例えばサブテーマ3を選んだ場合は
「(メイン)若者の未婚化・晩婚化ー(サブ)若者の結婚観の変化とその背景」
という卒論タイトルになります。
プロンプトは以下をコピペしてお使いください。
経済学部の卒業論文を書きます。テーマを「若者の未婚化・晩婚化」とした場合のサブテーマを10個提案してください
上記のようにした場合、違う出力が得られます。テーマとサブテーマ10×10の100通りになるため、他のゼミ生と内容が重なるリスクを抑えられます。
まとめ
ChatGPTによる卒論作成について解説しました。手順は以下。
- テーマの出力
- 構成テンプレートをコピペ
- 「これで良いか」の確認をさせる
- ファクトチェックをする
- Wordなどにコピペ
以上で卒論の原案が完成します。
生成そのままでも十分な内容が生成されますが、AIだとバレやすかったり内容が薄い場合があります。なので、生成された卒業論文は「原案」として使い、自身で追記修正すれば本当の完成になります。
この記事が卒論執筆の手助けとなりますように。
コメント
テンプレを元に章立てのところがよくわかりません。
章立ては自分で考えて、[c2]に追記するのでしょうか。
お問い合わせ、ありがとうございます。
章立てですが本来ですと、自分で考えて追記をしなくても生成できるようにしておりました。
しかし、ChatGPTの仕様が執筆時点と変わったようで、記事の方法ではうまくいかなくなっているようです。
お急ぎの場合は[c1][c2]の一括生成ではなく、分割生成での対応をよろしくお願いいたします。
一括生成については検証・修整した上、当コメント欄にてお知らせしますのでしばらくお待ちください。
お時間を取らせてしまい、申し訳ございません。
けん様
該当箇所を修整いたしました。
最初に条件を書いた上で[c1][c2]のタスクを振ることで章立ての生成が可能です。
サイト巡回による情報取得についても、内容を修整しております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
論文のテンプレ化がよくわかりません。モザイク部分は論文のタイトルを入れるのかURLを貼り付けるのかどちらですか?
ご連絡ありがとうございます。
モザイク部分は『「2020年の論文コンテストで優勝した」卒業論文の構成を分析しテンプレートを作成』と入力していたのですが、同じプロンプトでテストしたところGPT3.5では作成できないことが判明しました。不正確な情報提供をしてしまい申し訳ございません。
記事内容を修正し再掲いたしますので、しばらくお待ち下さい。
数パターンのテストをしましたが、やはり2024/06/現在では「分析→テンプレ化」ができないようです。今後のアプデでできるようになるかもしれないので念の為テンプレ手順は残しておこうかと思います。
再度テンプレ化が有効になるまで代わりのプロンプトを用意しましたのでご利用ください。ChatGPTが確認してくるので「はい」「良いです」「続きをお願いいたします」など返答しつつお試しください。
【GPT3.5版プロンプト】
あなたが持っている2020年までのデータを元に以下の指示に従って論文執筆をお願いいたします。c1から順に処理をお願いいたします。確認したら「はい」と答えてください。
c1:論文の形式は「論証型」でお願いいたします。
c2:テーマを「2010年から2020年における若者の未婚化・晩婚化」をテーマとして、問い・主張・論証の設定をお願いいたします。
c3:
論文構成を『論文タイトル・アブストラクト・本体・まとめ・参考文献』としてください。
c4:本体の章立てを「章」「節」「項」で設定し、表記は「1-1-1」「1-1-2」のようにお願いいたします。
c4:論文構成に従って執筆をお願いいたします。1章書き終えるたびに「これで良いか」と私に確認してください。