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深津式汎用プロンプトを解説!ChatGPTの精度を上げるツールとは?

ChatGPT

ChatGPTが最適な回答を出力するために欠かせないのが「深津式汎用プロンプト」です。

本記事ではChatGPTの精度を上げるためのプロンプトとして注目されている深津式汎用プロンプトについて解説します。

また、ChatGPTの精度を上げるための具体的なプロンプトを紹介します。

本記事の内容

  • 深津式汎用プロンプトとは
  • 文章の精度が上がる理由
  • 具体的な10個のプロンプト
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深津式汎用プロンプトとは

「深津式汎用プロンプト」とは、noteのCXO深津貴之さんが提唱した、ChatGPTに最高の仕事をさせるためのプロンプトです。

限定した指示を出す事で、限定した返答をしてくれるようになります。

例えば、「深津式汎用プロンプト」のテンプレートは次のようになります。

#役割: あなたは、プロの編集者です。

以下の制約条件と入力文をもとに、最高の要約を出力してください。

#制約条件:・文字数は300文字程度。・小学生にもわかりやすく。・重要なキーワードを取り残さない。・文章を簡潔に。

#入力文: <ここに入力文章>

上記をそのままChatGPTに入力すると「役割・制約条件」を認識させる事ができます。

すると限定された条件に合った回答を出力させることができます。

「吾輩は猫である」を例として出力すると、このようになります。

参考:【無料版】ChatGPTの始め方

深津式汎用プロンプトはなぜ精度の高い文章が作れるのか

ChatGPTの回答範囲を限定するからです

ChatGPTは確率論で単語を繋げて、文章を生成しています。

なのでChatGPT側からすると、候補となる単語が100個あるより10個から選ぶ方が限定された答えを生成できます。

深津式汎用プロンプトは、ChatGPTに役割を与え、制約条件と入力文を元に限定された回答を出力させることができます。

つまり、深津式汎用プロンプトは、ChatGPTが出力する文章の精度を上げるためのツールと言えます。

ChatGPTはどのように文章を作成するか

ChatGPTは、自然言語生成モデルであり、大量のテキストデータから学習しています。

このモデルは、入力された文章に対して、確率的に最も高い続きの文章を生成するように設計されています。

例えば”カレーの”に続く確率的に最も高い続きは”作り方”や”美味しい店”など。

  • 「カレーの」+「作り方」
  • 「カレーの」+「美味しい店」

質問の文脈から続きの単語を識別し、確率の高いものを選んでいます。

「カレーの美味しい作り方は?」と質問した場合、”カレーの”に続く単語として確率が高いのは”作り方”です。

なのでChatGPTは『カレーの美味しい作り方についてお答えします』と返答します。

また、「原因」「明るい」など無関係な単語は続きません。(カレーの原因、カレーの明るい。にはならない)

役割を与えると精度が上がる理由

役割を与えることで、ChatGPTが出力する文章の範囲が限定されます。

これにより、ChatGPTは、与えられた役割に基づいて、より適切な文章を生成することができるようになります。

例えば、「あなたはプロの編集者です」という役割を与えることで、ChatGPTは編集者としての観点から文章を生成するようになります。

役割を限定すると、インターネット上にある「編集者」が書いた文章を参考にして出力されます。

限定しない場合は、インターネット上のほぼ全ての文章を参考にします。ニュース記事や掲示板なども含まれます。

役割の限定により、学習データから抽出された編集者としての知識が適用され、より適切な文章が生成されることが期待されます。

役割と制約により、出力する文章が限定されるため精度が上がります。

具体的な用途

深津式汎用プロンプトは、ChatGPTを使用する場面で広く使われています。

例えば、英語学習において、ChatGPTを使用して英文添削や教材作成を行う際に、深津式汎用プロンプトが使用されることがあります。

また、ビジネスメールの作成や、文章の要約など、様々な場面で活用されています。

就職活動の場面では履歴書の作成にも対応できます。

深津式汎用プロンプトの実用例

深津式汎用プロンプトにおける役割と制約条件の具体例を10個挙げます。

  1. 役割: プロの編集者
    制約条件: 文字数は300文字程度、小学生にもわかりやすく、重要なキーワードを取り残さない、文章を簡潔に。
  2. 役割: プロのライター
    制約条件: 文字数は500文字程度、ビジネスマンにもわかりやすく、重要なキーワードを取り残さない、文章を簡潔に。
  3. 役割: プロの英語講師
    制約条件: 文字数は200文字程度、TOEIC 575点にも分かりやすく、文章を簡潔に、文法間違い、より適切な表現があれば訂正する。
  4. 役割: プロの料理人
    制約条件: 材料は5つ以内、調理時間は30分以内、栄養バランスが良い、写真付きで説明する。
  5. 役割: プロの旅行プランナー
    制約条件: 予算は10万円以内、宿泊施設は3つ星以上、観光スポットは3箇所以上含む、交通手段は公共交通機関のみ。
  6. 役割: プロのファッションコーディネータ
    制約条件: 予算は2万円以内、季節は秋、トレンドを取り入れる、写真付きで説明する。
  7. 役割: プロのインテリアデザイナー
    制約条件: 予算は50万円以内、部屋の広さは20畳以内、ナチュラルテイストでまとめる、写真付きで説明する。
  8. 役割: プロのカメラマン
    制約条件: 使用するカメラは一眼レフカメラのみ、被写体は人物のみ、撮影場所は屋外のみ、写真付きで説明する。
  9. 役割: プロの音楽プロデューサー
    制約条件: 使用する楽器はピアノとギターのみ、曲の長さは3分以内、ジャンルはポップス、楽譜付きで説明する。
  10. 役割: プロの美容師
    制約条件: 料金は1万円以内、髪型はショートヘアーのみ、カラーはブラウン系統のみ、写真付きで説明する。

以上が深津式汎用プロンプトにおける役割と制約条件の具体例です。

別記事で自分専属の企業内カウンセラーを作成しましたのでこちらも参考になれば。

これらを参考にして、自分が求める回答に合わせて役割と制約条件を設定することができます。

注意点 : たまに断られます。

深津式汎用プロンプトは、途中から入れると断られる事があります。

それはChatGPTが前の会話を引き継いで返答するからです。

なので、深津式汎用プロンプトを使う際は最初に入力してください。

なお、深津式汎用プロンプトはCHAT-GPTを元にしたLINEボットのAIチャットくんでも使えます。

画像 : 写真AC

About
@yashima

ChatGPTで文章作成がラクになる!学生生活をもっとタイパ良く。2022年11月のリリース当初からChatGPT使い倒し、普段の仕事では特別賞与30万を継続中。業務連絡の返信はほとんどAIで下書きしています。

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