画像生成AIでとして有名なDALL-Eのアップデート版「DALL-E3」がChatGPTで利用可能になりました。
日本語での自然文章によるプロンプトにも対応したため呪文のような指示が不要となりました。
これでChatGPT・Bing両方で画像生成が使えるようになりました。どちらもスマホで簡単に使えるので手軽です。(画面はDALL-E3表記だった頃)
@ai_writing.labo スマホのChatGPTで画像生成します。 #ChatGPT #chatgpt4 #画像生成 ♬ Angel fall down (feat. Aiobahn) – NEEDY GIRL OVERDOSE
DALL-E3をスマホで使う方法は3つ。
- ChatGPT plus契約(有料・GPT4)
- Bing(無料・GPT4)
- GPT-4o(無料・GPT4)←New!!
DALL-E3はOpenAIの製品であり、ChatGPTと同じ会社が作っています。Bing版はMicrosoftへの技術提供により同じDalle-3の利用が可能です。
いずれも本物ですのでご安心ください。
参考 : GoogleGeminiが画像生成に対応!CMの再現ができるか検証
DALL-E3はスマホで使えます
これまでの画像生成AIは手続きが難しくPC使用が前提のものが多くありました。
ChatGPT plus、Bing・GPT4oは、どれもスマホのみで簡単に使えるようになりました。
Bing版のDALL-E3は無料でありながら高性能ですので試してみるのも楽しいですよ。
DALL-E3 ChatGPTplus版とBing版の違い
DALL-E3それぞれの違いは以下。
GPTplus版 | Bing版 | GPT4o | |
料金 | 20ドル/月 (3,000円くらい) | 無料 | 無料 |
運営会社 | OpenAI | Microsoft | OpenAI |
アスペクト比 | 1:1・16:9・9:16 | 1:1のみ | 1:1・16:9・ 9:16 |
使用制限 | あり (短時間で 36枚程度) | あり | あり (課金の有無で差異あり) |
生成スピード | 早い | 早い | 最も早い |
商用利用 | 可 | 不可 | 可 |
大きな違いは料金と商用利用の可否です。GPTplus、GPT-4oは商用利用OK。Bing版は無料ですが商用利用はNGです。
ChatGPT版・Bing版での生成の違い
同じテーマで比較します。
プロンプトはどちらも「星空がグルグルしているタイムラプス画像を生成してください。ロケーションは山の上から遠くに街の明かりが見えています。」と入力します。
ChatGPT版
Bing版
生成画像は同じDALL-E3のため、同じくらいの精度で生成されました。
Bingの場合はImageCreatorではなく、チャットモードのみ文章での生成が可能です。またBing版はアスペクト比の変更ができません。上記画像はダウンロード後に私が切り抜いたものです。
【始め方】ChatGPT版DALL-E3を使うには
ChatGPT版DALL-E3を使うためにはGPTplusへの加入が必要です。名前が「DALL-E」ですがプログラムは「DALL-E3」のままなのでご安心ください。
加入方法は以下。
- ChatGPT plusの契約
- 公式サイトかアプリにアクセス
- GPT-4をタップ
- DALL-E3をタップ
順に説明します。
ChatGPTplusと契約
最初にChatGPT(無料版)の利用登録を済ませてください。無料版でもGPT-4oが最初から使えるので、生成枚数が少なくて大丈夫な方はここまででOK。
画像がたくさん欲しい場合は、ChatGPT画面左上のメニューからプラス版の契約画面に移動できます。
以下の画面を見ながらだと契約画面に行きやすいのでご参考にどうぞ。
「あなたのプラン」にGPTplusへの契約画面が表示されます。月額3,000円くらいになりますが、DALL-E3はかなり楽しいですよ。
公式サイト or アプリにアクセス
plusの契約を済ませたら公式サイトにアクセス、またはChatGPTアプリを開きます。
GPT4をタップ、DALL-E3をタップ
ブラウザ版、スマホアプリ版どちらでアクセスしても画面左上の「=」をタップすればメニュー表示がされDALL-E3が使えます。
公式サイトの画面はこんな感じです。
公式サイトの画面
↓
↓
アプリの画面はこんな感じ。
公式アプリの画面
↓
↓
これでDALL-E3の部分をタップすれば、スマホで画像生成が楽しめます。
「DALL-E3」が表示されない
せっかくChatGPT Plusに加入したのに「DALL-E3」の表示が出なくて不安な方も多いかもしれません。
そこでChatGPTに「公式サイトを参照し正確に回答」「表記について書かれたサイトを参照し正確に回答」と指示を出し返答させました。(国内サイトでは記載されたものが無いため)
アップデートにより表記が「DALL-E」のみとなりました。プログラムはDALLE-3のまま。理由はブランド統一のためのようです。
【使い方】DALL-E3のできること
DALL-E3でできることは以下。実際の画像を入れて具体例を出していきますね。
- 文章での画像生成
- アスペクト比の変更
- 画像の合成
文章での画像生成
文章による指示(プロンプト)での画像生成ができます。
上記のケースだと以前であれば「星空、タイムラプス、グルグル、街明かり、山の上」という単語を羅列したプロンプト(呪文)で生成していました。
DALL-E3からは上記のような「文章」での生成ができるようになり誰でも簡単にAI画像が生成できます。
アスペクト比の変更
AIの画像生成では、1:1の画像(正方形)が主流ですがDALL-E3ではこの比率を変更して横長または縦長にできます。
画像の縦横の比率を「アスペクト比」と言います。実はこの言葉を使わなくても「16:9で」と入力すれば横長で生成されます。
横長は「16:9で生成してください」
縦長は「9:16で生成してください」
これで縦横の長さが調整できます。
画像の合成
画像を生成してから「◯枚目と△枚目の画像を合成し、自然な1枚の画像にしてください」と入力すると合成されます。
まず普通に画像生成します。
次に「自然な1枚の画像にしてください」を入力すると以下のようになります。
↓
この2枚が合成されています。なんか風刺画みたいになりましたが、このように合成が可能です。ちゃんと2枚目4枚目の画像が反映されています。
Bingも合成はできるっぽいですが…
このようになりました。元々がアップの画像でしたので無茶な注文だったこともありますが、結構頑張ってくれます。
ただし合成は少し苦手なんだなという印象です。
プロンプトをしっかり組むと
このような画像が生成できます。プロンプトを細かな文章として入力すると高品質な画像が生成できます。
以下にあるプロンプトは以前紹介したn行n列プロンプトを応用し文章化したものです。
これまで画像生成AIの弱点であった「指の描写」も以下のように自然に描かれます。DALL-E3すごい。
Bing版のDALL-E3で同じプロンプト
Bing版のDALL-E3で同じプロンプトを使用するとこうなります。無料なのにこのクオリティ。
※1:1なので切り抜いています
ChatGPT版DALL-E3プロンプトの注意点
注意点ですが、いわゆる「呪文」で入力すると逆に不自然な画像が生成されるので文章での入力が望ましいようです。
単語を羅列したプロンプトで生成するとこんな感じになります。肌の質感など少し不自然ですね。
ChatGPT版DALL-E3の使用制限
30分の間に36枚以上生成しようとすると、上記画像のようにエラーが出ます。5分くらい待つと再び生成できるようになります。
まとめ
それぞれの特徴をまとめるとこんな感じです。
ChatGPT版の特徴
- 月額20ドル(3,000円くらい)
- アスペクト比の変更可能
- 商用利用OK
Bing版の特徴
- 無料
- アスペクト比の変更不可
- 商用利用NG
ですので小説出版など商用利用するならChatGPT版、趣味で画像生成を楽しみたいならBing版を選ぶと良いですよ。
ChatGPTもBingもどちらも楽しい生成AIです。ぜひ画像生成のある生活を楽しんでみてくださいね!
なお完全無料・登録無しの画像生成スマホアプリもあります(サードパーティー製)。
コメント
昨日iPhoneからチャットGBT公式アプリをインストールし、速攻でアップグレード(20ドルの課金)しました。DALL.Eは使えるようになったのですが、DALL.E3になっていません。どうすればDALL.E3にアップグレードされるのでしょうか?教えて下さると助かります。よろしくお願いします。
不正確な情報提供をしてしまい大変申し訳ございません。
現在DALL-E3はブランド統一の目的から「DALL-E」の表記に切り替わっています。プログラムはDALL-E3の
ままですので記事内容と同様のクオリティ・機能で使用できますのでご安心ください。
早急に記事の修正をさせていただきます。他にも気になる点がございましたら、また教えていただければと存じます。
ご指摘ありがとうございました。