小説を書くとき、登場人物の関係を整理することは重要です。
登場人物の相関図を作ることで、キャラクターの性格や背景などを明確にし、物語の展開に一貫性を持たせることができます。
相関図を作る時には、要素や表現を整理できなかったり、悩むポイントは多いでしょう。
そこで、この記事では、登場人物の相関図作成に必要な要素と、その作成を助けてくれるツール「ChatGPT」の活用法について紹介します。
ChatGPTを使い、マインドマップを作成すると登場人物の相関図を生成する事ができます。
登場人物の相関図とは?
登場人物の相関図とは、小説やドラマなどの作品に登場するキャラクター間の関係を図式化したものです。
相関図には、以下のような要素が含まれます。
相関図が作成できると以下のようなメリットがあります。
- 登場人物の設定が整理できる
- 関係性が把握しやすい
- 物語に一貫性が持てる
- 読者が理解しやすくなる
登場人物の相関図作成に必要なステップ
登場人物の相関図を作るには、以下のようなステップが必要です。
- 主人公とその周りのメインキャラクターを決める
- サブキャラクターや脇役を決める
- 各キャラクターの役割や特徴を決める
- 各キャラクター同士の関係や感情を決める
- 図形や線でキャラクターとその関係を表現する
これらのステップは簡単に見えますが、実際には時間や労力がかかります。
特に、キャラクター同士の関係や感情は複雑で多様であり、それらを図式化することは容易ではありません。
また、相関図は作品が進むにつれて変化する可能性もあります。そのため、相関図を作る際には、柔軟に修正や追加ができるようにすることが重要です。
ChatGPTを使って登場人物の相関図を作る方法
ChatGPTは、スマホで無料で利用できるツールです。
以下のようにして、登場人物の相関図を作ることができます。
- 登場人物の生成
- 関係性を元にPlantUMLを生成
- PlantUMLをマインドマップに変換
ChatGPTは、人工知能(AI)を使ってテキストを生成することができるツールです。
ChatGPTは、自然言語処理(NLP)という技術を用いて、人間の言葉や文章を理解し、それに応じて返答や内容を生成します。
ChatGPTは、小説執筆において、以下のようなことができます。
- 登場人物の設定を生成する
- 登場人物同士の会話を生成する
- 登場人物の相関図を生成する
- 物語のあらすじやプロットを生成する
登場人物の要素に合わせた生成
登場人物の要素を『主人公、ヒロイン、ライバル、敵役』とし、ランダム生成プロンプトを使って表を自動生成します。
↓
ランダムな表を作るプロンプトを入れることで、一気に特徴や感情などの要素が生成できます。
生成された要素を一覧にしておきますね。
行 | 役割 | 特徴 | 他の人物 との関係 | 他の人物に 向ける感情 |
1 | 主人公 | 勇敢、優しい、信義心 | ヒロイン:相棒、ライバル:競争相手、敵役:対立 | ヒロイン:愛情、ライバル:競争心、敵役:敵意 |
2 | ヒロイン | 賢い、情熱的、芯の強さ | 主人公:相棒、ライバル:ライバル、敵役:葛藤 | 主人公:愛情、ライバル:羨望、敵役:葛藤 |
3 | ライバル | 頭脳明晰、自信満々、努力家 | 主人公:競争相手、ヒロイン:ライバル、敵役:敵意 | 主人公:競争心、ヒロイン:葛藤、敵役:敵意 |
4 | 敵役 | 冷酷、陰険、野心家 | 主人公:対立、ヒロイン:葛藤、ライバル:敵意 | 主人公:敵意、ヒロイン:葛藤、ライバル:憎悪 |
関係性を相関図にする
各登場人物ごとの生成ですが、PlantUML記法を使うと一覧にできます。
ChatGPTにこのように入力すると他のキャラクターとの関係がPlantUMLで出力されます。
PlantUMLをコピーし、PlantUMLWEBserverというサイトでペーストすると図にできます。
PlantUMLを図にしてくれるサイトはこちら。無料です。>>Plant UML Web server
相関図作成の補足
この相関図は、ChatGPTがランダムに生成したものを図式化したものです。
もし、自分の作品に合わせたい場合は、プロンプト欄に自分の設定や要望を入力することで、カスタマイズすることができます。
『要素』に「目的」を追記すると各人物に「目的」がランダム生成されます。
『主人公の目的』を「魔王討伐に固定してください」と入力すると、主人公の目的を固定した上で他の人物の目的が生成されます。
ランダム生成は好みに合わせて変えられます
登場人物の相関図作成における注意点
ChatGPTを使って登場人物の相関図を作る際には、以下のような注意点があります。
相関図には矛盾があったり著作権に触れる場合がありますので、自分で確認する必要があります。
また、ChatGPT(無料版)では生成する文字数に制限があるため、途中で途切れてしまったら「続きをお願いします」と入力すると生成が再開されます。
- 生成された相関図に不備や矛盾がある場合があります。
- 著作権や倫理的な問題が生じる可能性があります。
- ChatGPTは無料版では一度に生成できるテキストの量に制限があります。
より練った登場人物の相関図作成
登場人物の相関図を作る際には、以下のような補足説明が役立つ場合があります。
- 登場人物の年齢や職業などの基本情報を記載する
- 登場人物の過去や背景に関するエピソードを記載する
- 登場人物の目標や動機、コンフリクトなどを記載する
- 登場人物の成長や変化、キャラクターアークなどを記載する
これらの補足説明により、より練られた相関図を作成できます。
ただし、図が煩雑になってしまいます。
その場合は、相関図とは別にテキストでまとめることをおすすめします。
テキストでまとめることで、登場人物の設定をより詳細に整理することができます。
まとめ・おわりに
この記事では、登場人物の相関図作成に必要な要素と、その作成を助けてくれるツール「ChatGPT」の活用法について紹介しました。
登場人物の相関図をChatGPTを使って生成することで、一貫性のある物語が作りやすくなり小説執筆の効率とクオリティを向上させることができます。
ランダム生成と図の作成をぜひお試しください。
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