AIチャットツール「ChatGPT」のAndroid用アプリを紹介。公式アプリはこちらで紹介していますが、個人情報を登録したくない人向けのサードパーティ製を紹介します。
OpenAI純正ではないものの、日本語対応のChatGPTを使用。登録なし完全無料で使えます。
ChatGPTのアプリは偽物も多く出回っており、本物かわかりにくい現状があります。
登録無しで使えるChatGPTアプリがありますのでダウンロード方法と使い方を解説します。
このアプリは質問や文章作成、プロンプト生成など本家と同じことができます。
ニュース >> OpenAI公式アプリが公開されました。
ChatGPTのAndroid用アプリとは?
このアプリは、「AI Chat-Powerd by ChatGPT」という名前で、Google Playからダウンロードできます。
開発者は「marukogemarubouya」という方です。以前に紹介した無料画像生成アプリと同じ開発者です。
このアプリはOpenAIのAPIを利用しており、本家ChatGPT(無料版)と同じ言語モデルGPT-3.5を使用しています。
そのため、本家ChatGPTと同等の精度で回答することができます。
また、このアプリは日本語に対応しているので、誰でも使いやすくなっています。
AI Chatアプリのダウンロード方法
まず、Google Playにアクセスし、「AI Chat-Powerd by ChatGPT」と検索します。
すると、以下のようなアプリが見つかります。
このアプリをタップして、「インストール」ボタンを押します。
すると、アプリがダウンロードされてインストールされます。
インストールが完了したら、「開く」ボタンを押してアプリを起動します。すると、以下のような画面が表示されます。
これで、ChatGPTのAndroid用アプリのダウンロードは完了です。
AI Chatアプリの使い方
AI Chat Android用アプリの使い方を説明します。
このアプリには、「Q」「A」「チャット」「その他」のメニューがあります。どのメニューも自由に変更可能です。
QAモード
Qで質問を入力し、Aに回答が生成されます。
例えば、Q「カレーの簡単な作り方を教えてください」と入力すると、A「カレーの作り方」が回答されます。
チャットモード
チャットモードでは、本家ChatGPTに似た感じのチャット画面で会話を楽しむことができます。
例えば、「こんにちは」と入力すると、「こんにちは!なんかお困りですか?」と回答されます。
QAモードの応用
ここからが本家ChatGPTと同じ使い方です。
AI Chatやコード生成や文章作成が可能です。
コーディング
AI Chatによるコーディング実例として「スマホタップで使用できる動物占い」を作りました。
適切にプロンプト(命令文)を入力すると、このように作成してくれます。
実際にAI Chatで作成したコードをコピペした動物占いがこちらです。
コードの動作確認なのでプロンプトが甘いですが、ちゃんとスマホタップに反応します。
『食べ物をタップ』→『チェックする』で動きます。
AI Chatで作った動物占い
※本家ChatGPTと同様、動作確認が必要です。上記占いはプロンプトの甘さにより「チェックする」だけを連打しても結果が変わります。
ブログ記事の作成
ブログ記事のテストとして除虫菊について作成。1,000文字程度で生成されます。(除虫菊とは蚊取り線香などの原料です)
上記のようにパッと見、しっかりした解説が作成されます。
ただし、AIでの記事作成では内容が合っているか確認が必要です。例えば上記の内容の場合、除虫菊とは殺虫剤ではなく、殺虫剤の原料成分を持った植物です。
AIが間違いを出力することを幻覚、正誤の確認をファクトチェックと言います。
小説執筆
ChatGPTは物語の生成ができるため、AI Chatアプリでも同じ事が可能です。
小説執筆のテストとして冒険小説を作成してみます。
このようなショートストーリーが生成されました。
生成される文章量は1,200文字前後のようです。この文章量も本家ChatGPT(無料版)と同等です。
プロンプト作成
本家ChatGPTと同じように指示を出します。すると下の画像のようにプロンプトが生成されます。
強調したい部分を『 ” “ 』で挟むのがポイントです。今回は”カンマで区切った英単語”を強調しています。
実際にプロンプト(呪文)を入力して画像生成します。
同開発者によるAI画像生成アプリ
↓
今回使用した画像生成AIについて詳しく解説した記事はこちらです。
アニメ調の人物画像が得意です。動物はちょっと苦手かもしれません。
Bingの画像生成
趣旨と外れますが、同じプロンプトをBing image creatorで画像生成します。
AI Chatの『QAモード』と『チャットモード』の使い分け
QAモードはプロンプト(呪文)と返答を保存します。チャットモードは画面を切り替えると全てリセットされます。
上手に使い分ける場合は、このように分けると良いでしょう。
オススメの使い分け
QAモード:画像や小説用のプロンプトなど使いまわしするタスク
チャットモード:質問の答えだけ欲しい時などの一回で終わるタスク
AI Chatアプリのメリットとデメリット
最後に、ChatGPTのAndroid用アプリのメリットとデメリットをまとめておきます。
メリット
登録無しで利用できるため、本家アプリやサイトに個人情報を教えたくない方にオススメです。完全無料で利用でき、回数制限もありません。
有料版もありませんので安心して使えます。
本家ChatGPTと同等の精度で回答するため、無料で遊んでみたい方はダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
デメリット
チャットモードはスピードが遅めで、チャット1往復で1分程度かかります。
しかしQ-Aモードは回答が早く、本家と同じ感覚で使えますよ。
広告があります。ですが常時表示されるタイプです。
ですので、よくある使うたびに広告が終わるのを待つ必要はありません。
スクロールで、内容を全て見ることができます。
チャットは一行の表示になるため、長い文章ですと使い勝手は少々難ありです。また、一度に入力できるのは140文字まで。
正真正銘OpenAIのアプリは?
2023/07月末にAndroid用の公式アプリが公開されました。
これまではiPhoneアプリのみでしたがAndroidを使う方もChatGPTを楽しめるようになりました。
またAndroid用アプリではOpenAIが直接関係しているアプリのため、Bingも本物のChatGPTアプリと言えます。
BingはMicrosoftの検索エンジンであり、newBingのAIチャット機能はGPT4です。
OpenAIとMicrosoftは提携しているので、Androidで使える正真正銘本物のChatGPTアプリと言えます。
まとめ
以上、AI Chat-Powerd by ChatGPTの紹介と合わせてOpenAIのChatGPTアプリやBingについて解説しました。
AI Chatは、日本語に対応しており完全無料で使えます。
本家ChatGPTと同じ精度で回答する優れものです。ただし、スピードが遅い、広告がある、チャット入力が一行になるというデメリットもあります。
このアプリを使えば、質問や文章作成、プロンプト生成など本家とほぼ同じことができます。ぜひダウンロードしてみてください。
本家ChatGPT(無料版)についての解説はこちらです。ぜひ読んでみてください。
ChatGPTのアプリで本物を探している方は、この機会に試してみてはいかがでしょうか。
さいごに
最後に、本家ChatGPTにはより精度を高め色んな出力に対応できる簡易ファインチューニングという方法もあります。そちらも合わせてどうぞ。
難しい方法ですので、誰でもカンタンではありませんが高精度かつ量産をしたい方は参考になりますのでぜひ。
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