最新のAIモデル「GPT-4o」は、OpenAIのGPT-4を基盤に改良と最適化が施されたバージョンです。読み方は「ジーピーティー・フォー・オー」、「o」はオムニ(全ての)の略です。
計算効率や精度が向上し、更にはGPTPlus(有料版)でしか使えなかった画像生成や音声入力などGPT4の機能も無料開放。
この記事では、GPT-4とGPT-4oの違いや音声入力できない時の対処法、課金の必要性など詳しく解説します。PCはもちろん、スマホのブラウザ・アプリにも対応しています。
GPT-4oとは?
GPT-4oの特徴は以下。
- 無料から使える(画像生成も含む)
- 速度が飛躍的に上がった
- 長文を一気に生成できる
- より自然な出力のため人間らしくなった
※無料ユーザーの場合には生成制限があります。
OpenAIのデモによると、ダジャレで笑うなど人間らしさが向上しており本当に感情を持っているように思えます。
スマホでも使える?
GPT-4oはスマホブラウザ版・スマホアプリ版どちらでも利用可能です。以下の画像のように、選択画面には「GPT-4o」が既に追加されています。
生成スピードが爆速になりました
実際に動かした画像をTikTokにアップしました。
↓の画像タップで移動できます。生成スピードをご確認ください。
GPT4とGPT-4oの違い
それぞれの違いをザックリまとめると以下。
- 学習データの品質向上
- 処理速度の向上
具体例としてそれぞれの概要を書いていきます。
GPT4の概要
GPT-4は、OpenAIが開発した第四世代のGenerative Pre-trained Transformerです。Transformerアーキテクチャに基づき、以下の特徴があります。
アーキテクチャ
Transformerベースのモデルであり、自己注意メカニズムに依存しています。多層のエンコーダー・デコーダーモデルとして構成され、高度な自然言語処理を実現します。
パラメータ数
数百億から数兆規模のパラメータを持つと推測されています。これにより、非常に豊富な知識と文脈理解能力を持ちます。
トレーニングデータ
インターネットから収集された大量のテキストデータを使用して訓練されています。このデータには、ニュース記事、書籍、ウェブサイトなどが含まれます。
GPT-4oの概要
GPT-4oは、GPT-4の改良版または特定の用途向けに最適化されたバージョンであり、より自然で人間らしい反応が得られます。
計算効率の向上
モデルの計算効率を向上させるために、最適化されたアルゴリズムやハードウェアアクセラレーションが導入されています。これにより、推論速度が向上し、リアルタイムアプリケーションでのパフォーマンスが改善されます。
パラメータ調整
特定のタスクやドメインに対するパラメータ調整が行われている場合があります。これにより、特定の領域での精度や応答性が向上します。
ファインチューニング
GPT-4oは、特定のデータセットを用いたファインチューニングによって、特定のタスクやドメインでの性能を向上させている可能性があります。例えば、医療や法律といった専門分野に特化した調整が行われている場合があります。
エラー修正
GPT-4で見られる誤りや不自然な表現を減少させる改良が加えられている可能性があります。例えば、文脈理解の精度向上や長文生成における一貫性の維持などです。
GPT-4とGPT-4oの技術的な違い
アーキテクチャの改良
GPT-4oでは、Transformerアーキテクチャの改良版が使用されている可能性があります。これには、新しい自己注意メカニズムや効率的な層構造が含まれます。モデルのスパース化や混合専門家(Mixture of Experts)のような技術が導入され、計算資源の効率的な利用が図られています。
トレーニング技術
GPT-4oは、より最新のトレーニング技術や大規模データの利用によって、トレーニングの効率と精度が向上しています。自己教師あり学習(self-supervised learning)やコントラスト学習(contrastive learning)などの技術が含まれます。
データの多様性と品質
トレーニングデータの多様性と品質が向上しています。特定のドメインにおける高品質なデータセットを追加し、よりバランスの取れた学習が行われています。
GPT-4oは何ができる?
GPT-4oができることは以下。
- テキストの高速処理
- リアルタイムの音声処理
- 不自然な出力を修正済み
人間と同じ速度で会話可能というニュースもあるくらい生成速度が早いため、今後はコミュニケーションロボットなどへの応用が期待されます。
また、スマホで使える手軽さから外国語の自動翻訳でも活躍が期待できます。
コミュニケーションロボットとしてのチャットボット
高速処理により、映画「her 世界でひとつの彼女」のようなコミュニケーションAIとしての活用が期待されます。
GPT-4:一般的な質問に対応できるが、専門的な質問には限界がある。
GPT-4o:専門的な質問にも高い精度で対応し、ユーザーの意図をより深く理解できる。
リアルタイム自動翻訳
これまでは少しの待ち時間があった自動翻訳ですが、大幅な処理速度向上によりリアルタイムでの自動翻訳が期待されます。
GPT-4:一般的な翻訳は良好だが、文化的なニュアンスや専門用語においては誤訳が発生することがある。
GPT-4o:文化的なニュアンスや専門用語の翻訳精度が向上し、より自然で正確な翻訳が可能。
クリエイティブライティング
ラーメンを食べたくらいの内容を「冒険」や「感動的な旅」にするような「ChatGPTあるある」が解消されます。
GPT-4:ストーリーや詩の生成において創造的だが、一貫性に欠ける場合がある。
GPT-4o:長文の一貫性が向上し、より複雑で一貫性のあるクリエイティブコンテンツが生成可能。
音声入力できない!
ChatGPTの音声入力はアプリ版のみです。スマホブラウザ版には音声入力がありません。
そのアプリ版が音声入力できないんだってば!
実はアレ、不親切な作り。
読込中に見える画面でタップすれば
音声入力できるようになりますよ。
この画面がグルグルしてますよね。「読み込んでるのかなー」「✕マーク押しても消えないなー」と思って何となく適当にタップしたら音声入力が開始されました。
無課金でも使えるって事は「Plus」に加入しなくて良いのでは?
学校の課題や仕事のちょっとしたタスク処理なら無料版で大丈夫です。
画像生成・音声会話・GPTsの作成は、現在はまだ有料版のみ。しっかり使うにはChatGPT plusへの加入が必要です。
まとめ
GPT-4oは、GPT-4の強力な基盤を元に、多くの改良と最適化が施されたモデルです。無料から使うことができ、スマホにも対応。
処理速度、精度、適応性が向上し、より多様な応用が可能になります。特定の用途やドメインに特化した機能の追加も期待されており、幅広い産業での利用が進むでしょう。
技術的な進歩により、ユーザーはより高品質で一貫性のある応答を得ることができ、AIの実用性がさらに向上すると考えられます。
コメント