2025年8月に登場した最新モデル「GPT-5」。従来モデルからの進化点や無料での利用範囲、料金プランごとの違いなど、導入前に気になるポイントを網羅しました。
PCのみでなくスマホやタブレットにも対応。
ChatGPTの始め方を参考に、ぜひ今日からAIを使ってみてください。
要約(忙しい人向け)
- GPT-5は通常応答と「思考(Thinking)」モデルを自動切替する統合システム。無料プラン含む全ユーザーに提供(上限差あり)
- ハルシネーションはGPT-4o比で約45%、o3比で約80%低減(Thinking時)
- ChatGPTはFree、Plus($20)、Pro($200)、Team、Enterpriseの5段階プラン
- API利用は従量課金制で、最大約40万トークンのコンテキストに対応
タスクに応じてモデルを変更しなくても「GPT5で全部できるようになった」「間違いがめちゃ減った」という進化です。

無理なことは「無理」って言うようになったのも大きな進化。
GPT-5の始め方

OpenAI公式にアクセスして「ChatGPTで試す」をタップするだけ。
これでPC・スマホ・タブレット全てで使用可能になります。無料を含む全ユーザーのデフォルトがGPT-5です。
モデルの選択方法

画面上部の「ChatGPT」と書かれた位置をタップすればモデルが選択できます。
2025/08/08現在、スマホアプリ版ではGPT-5とGPT-5Thinking以外のモデルが選択不能になっています。
2025/08/11現在、スマホアプリ版も「4o」選択可能になりました。
GPT-5はここが変わった(従来モデルとの違い)

1. 統合ルーティングで自動最適化
通常モデルとThinkingモデルをルーターが自動選択。速さと質を両立し、必要に応じて推論モードを活用できます。特にビジネス利用や専門的な調査で強みを発揮します。

今までなら「文章→4o、分析→o3」のように使い分けてました。
GPT5はモデルを自動で切り替えをしてくれます。
2. 事実性と誠実さの強化
- ハルシネーション:GPT-4o比 約45%減、o3比 約80%減(Thinking時)
- できないことはできないと答える姿勢が強化され、曖昧な情報を減らす方向へ進化
3. コーディング&エージェント性能アップ
UI生成や長時間のツール実行の安定性が向上。要件を与えるだけで即座にアプリを構築できるようになりました。
4. マルチモーダル理解と長文対応
画像・図表の理解力が向上し、最大約40万トークンの長文コンテキストを処理可能。大量データを扱う分析業務にも向きます。
無料でも使えるの?
無料プランでもGPT-5は利用可能です。ただしメッセージ上限が低く、超過すると自動的にGPT-5 miniに切り替わります。Thinkingは1日1回までの制限があります。
初めて使う方は、まず無料プランで体験しながら、ChatGPTの始め方を参考に基本操作を押さえるのがおすすめです。
ハルシネーションはどの程度?
GPT-4o比で約45%、o3比で約80%のハルシネーションが低減(Thinking時)。
ただしゼロではないため、特にビジネスや学術利用では裏取りが必須です。これはChatGPTでできることの「調査・分析」機能でも同様に意識すべきポイントです。
プランと料金
- Free:$0
- Plus:$20/月
- Pro:$200/月(GPT-5/GPT-5 Pro無制限扱い)
- Team:$25/ユーザー・月(年払い〜)
- Enterprise:要問い合わせ
「無制限扱い」は乱用防止のための制限がかかる場合があります。
プランごとの使用制限(ざっくり)
プラン | メッセージ上限 | Thinking利用 | コンテキスト長 |
---|---|---|---|
Free | 5時間あたり約10メッセージ(超過でminiに切替) | 1日1回 | 8K |
Plus | 3時間あたり最大80メッセージ(変動あり) | 上限なし(混雑時制限) | 32K |
Pro | 実質無制限(乱用防止あり) | 無制限 | 128K |
Team | 無制限扱い(業務向け設計) | 無制限 | 32K |
Enterprise | 無制限扱い(柔軟設定可) | 無制限 | 128K |
API料金(開発者向け)
- gpt-5:入力 $1.25 / 100万トークン、出力 $10 / 100万トークン
- gpt-5-mini:入力 $0.25 / 100万、出力 $2 / 100万
- gpt-5-nano:入力 $0.05 / 100万、出力 $0.40 / 100万
- コンテキスト:約40万トークン、出力最大12.8万トークン
新機能まとめ
- 自動ルーティングで通常/Thinkingを切替
- Safe-completion:拒否一辺倒から安全に役立つ回答へ
- 誠実性の向上と反迎合
- コーディングの強化
- APIパラメータ拡張(verbosity、reasoning_effort minimalなど)
どのように文章作成に生かすか

GPT-5の文章生成は、従来よりも事実精度と構成力が向上しています。例えばブログやレポート作成では、以下のような使い方が可能です。
- テーマや見出し案を一括で生成し、執筆の土台にする
- 長文コンテンツを段階的に生成し、章ごとに校正しながら完成させる
- 専門用語を含む文章を平易な言葉に言い換え、読者層を広げる
- 過去の文章スタイルを学習させて、トーンや語彙を統一
特に「文章の骨組み+肉付け」の2段階生成は、執筆スピードと品質の両立に役立ちます。さらにChatGPTでできることの記事では、文章作成の具体的な応用例も紹介しています。
プロンプト例
ブログ記事の構成案生成
あなたはSEOに強い編集者です。キーワード「ChatGPT バレる」で上位表示を狙う記事構成案を見出し(h2,h3)付きで提案してください。
専門的な内容のやさしい言い換え
以下の文章を、中学生でも理解できるように簡単な言葉に置き換えてください。 [ここに文章を貼り付け]
段階的長文生成
次のテーマで2000字のレポートを作成してください。まず見出し構成だけを提示し、私の確認後に各見出しごとの本文を生成してください。 テーマ:生成AIの社会的影響
具体的な使用シーン(プロンプト雛形つき)
長文企画の骨組み+ドラフト
ブリーフを基に構成案→見出し→本文初稿(2000字)
次のブリーフを基に記事の構成案(h2,h3)を作り、その後に各見出しごとの本文を500字ずつ作成してください。 ブリーフ: [ここに内容を貼り付け]
営業メール自動最適化
高返信率の言い回しを参考に3パターン生成。
以下の営業メール文を、返信率が上がるように3パターン書き換えてください。件名案も含めてください。 [ここにメール文を貼り付け]
BIレポートの要点抽出→提案書化
「CSVを分析し提案資料(図表付き)」
次のCSVデータを分析し、季節性や地域別の傾向をまとめてください。その後、改善提案を含む提案書を作成してください。 [CSVファイルやデータの内容を貼り付け]
人事・教育での丁寧な言い換え
評価コメントのニュアンス調整、多言語化。
次の評価コメントを、相手に配慮した丁寧な表現に書き換えてください。語尾は柔らかくしてください。 [ここにコメントを貼り付け]
医療系説明草案
公開情報を基にわかりやすく説明+質問チェックリスト
次の医療情報を患者さん向けにわかりやすく説明し、診察時に聞くべき質問リストを作ってください。 [ここに情報を貼り付け]
どのプランを選ぶべき?
- 情報収集・学習中心:Free→頻繁に上限到達するならPlusへ
- 制作や副業で大量利用:Plus、または長時間利用やPro必須ならPro
- チーム導入:Team(管理機能付き)、高度なセキュリティならEnterprise
よくある疑問(FAQ)
Q. 無料で十分?
A. 軽い検索・要約ならOK。ただし上限が低く、Thinkingは1日1回。日常以上の利用はPlus/Pro推奨。
Q. どれくらい正確?
A. GPT-4o比で約45%の事実への誤り減。ただし重要情報は必ず裏取り。
Q. APIは高い?
A. 出力課金が高め。長文生成はmini/nanoでコスト最適化。
GPT-5の使用感と感想
最新モデルのGPT-5ですが、個人的には4oが好みです。動作が軽く内容もまとまっているからです。
GPT-5で複雑な処理をすると、最初がやや重ため。2つ目以降は爆速にはなるものの。
対して4oはサクッと好みの文体で返してくれます。日常使いなら4oが優秀。多分ですが明日にでも4o復活してくれるのでは、と期待しています。
翌日、復活できるようになりました。↓
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